改善発想技術の重要性を考える : 心構えを変えてアイデア出しに取り組む
第3回 改善発想技術の重要性を考える
心構えを変えてアイデア出しに取り組む
改善アイデアを出すためには改善アイデアを考えるときの
心構えも非常に重要です。
日々行われている作業について改善アイデアを考えるときは、
その問題自体が捉えられないケースが意外と多いものです。
なぜならそれは、あらかじめ決められた作業となっており、
その現場では最も効率的な作業だと全員が思っているからです。
改善アイデアは問題となっている作業を対象に検討しますので、
問題が明確にならないとアイデアを出そうという意欲も生まれません。
それを打破するためには、現状の作業を肯定せずに、
「その作業は何故行われているのか」
「その方法が最も安全、効率的なのか」
というように否定的な目を持って現場を見る心構えを持つことです。
本稿で説明している改善の視点は否定的な目を持つための視点でもあります。
心構えは一朝一夕に身につくものではありません。
常に意識をして、自らを変えていかないと身につかない心構えだと思います。
そのためにも改善発想技術を理解して、日々活用し続けることで、
改善アイデアを継続して生み出せるようになるのです。
なお、改善アイデアを評価して、実行可能なものを絞り込む、
そのアイデアを実行可能な改善案にするという
一連の手順についてもIE基礎テクニック習得コースでは解説しています。
もし改善案が出せなくてお悩みの方には参考になろうかと思います。
ここでは改善案の前の改善アイデアを出すための
改善発想技術を説明しました。
次回は現状分析技術の一つである稼働分析(ワークサンプリング)に
ついて述べたいと思います。
(株)日本能率協会コンサルティング
角田 賢司
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